2010/01/09

日本GEの取り組み

 「日経ビジネス」1月11日号「時事深層」に、“殺し文句は「中小を世界へ」”というGEの取り組みが書かれていました。宮城県と組んで、県内の中小企業を世界のGE技術者と結ぶというイベントです。以前も聴いたことがあるのですが、GEは世界から投資の機会やリソースを発掘することに大変なエネルギーを注いでいるようです。人材ではグローバルにリーダー候補者を捜していますし、土地、技術など、投資の機会には敏感で、世界中の優秀な社員を駆使してチャンスを探しています。この記事によると、地方に埋もれた中小企業の技術を発掘するのが目的だとか。多くの日本企業と従業員が、大企業や既存の取引先との継続的な取引を好むのに対して、GEのオープンさには感心します。そういえば、日本のベンチャー、例えば京セラのような会社でも海外で認められて成功したのでしたね。

 興味深いのは、このチャンスにGEが自社製品を宮城県に営業攻勢をかけていることです。医療用機器など県内の病院に納められれば、会社にとってもプラスです。実にWin-Winのアプローチです。相手の利になるところを探していけば、いろいろなチャンスが見つかるはず。GEはビジネスに必要なカレンシーの交換をよく理解しているのでしょう。彼のグローバル企業が、世界的に尊敬され大きなインフルエンスを発揮しているのは納得できます。

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