2008/05/29

再開

 ずいぶんご無沙汰してしまいました。
 この間、影響力の法則セミナーを立ちあげました。これまで数十名の方に参加していただき、みなさんそれぞれに少しでもお役に立てただろうか、と振り返っています。
 今週は、福井市のオレボビジネススクールにて、ケースリードをして参りました。現地のビジネスリーダーのみなさんが参加され、影響力の法則のケースをディスカッションするのです。みなさんのお話しをうかがっていると、やっかいな相手であってもカレンシーの交換を進めることによって、ものごとが動いていくのは、どのような状況でも同じと確信します。どれだけカレンシーを交換したかで、大きな仕事をするとき人が動くかどうかの差になると、あらためて思いました。
 昨日は、私が週1回授業をしているフェリス女学院大学の建学の理念、For Othersについて、うかがいました。フェリス女学院は創立140周年を控えた、日本で最も古い女子教育機関のひとつです。For Othersは、創立後数十年を経て定まった理念とのこと。私はこの理念が、小規模な私学を継続させてきたのだと感じていました。おもしろいのは、この理念が意味するものです。いわく「他者のために」というよりむしろ「他者に向かって開かれていること」なのだとか。このお話を「影響力の法則」で説明すれば、これも他者に気持ちよくカレンシーを渡すことを示しているような気がします。キリスト教倫理的には、無償の愛といえるかもしれません。