2008/07/18

長い取引

 今日お会いしたエレクトロニクスメーカーの営業の方のお話しです。その方は、電子デバイスを他のセットメーカーに売っている。もう10年以上も同じ会社を担当しているのだそうです。最近の課題はやはり省資源、省電力。価格競争力も高めたいセットメーカーは、色々難しい要求をしてくてきます。しかし、長年同じお客さんを担当しているその方は、お客さんにも強い発言力を持っているようです。「価格を下げるなら、ここをこうすればよい」などとアドバイスして、ついでに他社のデバイスを自社製品に切り替えてしまう。この影響力たるやたいへんなものですね。
 ここに至るまでに、長いカレンシーの交換があったのでしょう。相当の蓄積もある。だから、顧客が営業担当者のアドバイスに聴く耳を持つ、というわけです。これはその場限りの取引とは違う。長い取引には、一見さんには難しい重みがありますよね。こう考えると、一方的に渡すだけでなく、カレンシーの交換を続けること自体に、意味があるような気がします。交換を続けることが、カレンシーになるのかな。
 ひとつ心配なのは、この方以外にこの仕事を担当できる人がいるのかどうか。きっと夏休みもないんだろうな。

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