2008/07/12

みょうなカリスマ(その2)

 ドラマ「監査法人」では、主人公の友人がベンチャー起業家のホープとしてもてはやされます。これがまたみょうに前向きな男で、いやなことを忘れさせてくれる雰囲気。そうして全国の高齢者からフランチャイズ権料として大きなお金をかき集め、会社を上場させるのです。この男、金のためにやっているなどとは決していいません。若者の未来を切りひらくのが使命だ、などとうそぶいています。聞いていると夢がある。冷静に考えればビジネス的には破綻しているのに、夢を感じるから「いける」ような気がする。そうすると高齢者が多額の権利料を出資する。カレンシーの交換で考えると、ある意味で理に適っています。しかし、前回も書いたように、この手のカリスマは長続きしませんね。次回最終回には破綻しそうです。理由はいくつか考えられますが、ひとことで言えば夢は覚める、ということではないでしょうか。欲は限りないとしても、欲に応えるには限度がありますよね。金もいくらでも入って来るというわけではない。
 もうひとつ興味深いのは、このように金が集まる話しには、それに群がる黒幕のようなものがあるということです。ドラマでも暗示されていました。彼らと交換を始めたら、止めるのは難しい。またなんとか受け取らせようとするカレンシーを断るのは難しい。まずはこちらに信念があることが、欠かせないでしょう。
 目の前にお金が来たときにどうしようかな。私の場合、手が出そうになるとは思いますが(^_^;

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