2008/06/22

チャレンジする部下

 NHK土曜ドラマ「監査法人」。影響力の法則を学ぶための、よい題材だと思います。
 今週目を惹いたのは、若手会計士の主人公(塚本高史)と理事長(法人のトップ 橋爪功)が、バーのカウンターで話しをしているシーン。主人公の口調はとても大組織のトップに対する若手の話し方とは思えません。若い主人公は正論をどんどん述べます。当然、理事長はいい顔をしない。
 ところが、この若者が「監査法人」では重用されるのです。生意気な口をきく若者。クライエントに何を言ってしまうか分からない。ですから、普通なら責任ある仕事を与えられるはずがありません。ところが、ドラマの中では大きな仕事をどんどん担当する。これを見て奇異に感じる方、少なくないと思うのです。ひとつ考えられるのは、この上司の弱みを若者が握っているということ。握った弱みを口外しない、というのは大きなカレンシーです。ドラマ的にもあり得ると思います。
 私には、それ以上にかつて自分が若かった頃を彷彿とさせる、若者の熱血漢ぶりは、実は大きなカレンシーになっているのではないか、と思います。ポジションがあがれば、自分に思うことをぶつけるものはいなくなる。トップならなおさらです。誰も本音で交流してこないとしたら、孤独でしょうね。ところが、このポジションの違いを怖れずに挑戦してくる部下は、まぶしく頼もしくうつるだけでなく、心の友のようなところがある。多くのリーダーにとって、そんな部下はかわいいのです。
 みなさんの上司は、どうでしょうか?

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

ときに若者が示す、熱さや真っ直ぐさのエネルギーには本当に圧倒されます。これ、人によってはカレンシーとして伝わるでしょうね。大きなカレンシー。若者は出そうと思って出しているわけではないけれど、インパクトがあります。それが、体制や上層部へのチャレンジという形を取るにせよ、です。そこには何の損得勘定もないですよね。。。
考え抜かれたカレンシーもありますが、時にはこういった身体から発せられるようなカレンシーもあるのかな。そんなこんなが混じり合って、その人のインパクトなんでしょうネ。「チャレンジする部下」とは離れてしまうのですが、そんなことを感じました。

naruhide さんのコメント...

ヤマネズミさん、コメントありがとうございます!
損得勘定のなさ、って大きいのかもしれませんね。影響力の法則、第2の法則は「目標を明確にする」です。何を得るのかが明確であるほど、影響力は増すというわけです。ここでの難しさは、いろいろな目標が入り交じること。個人的には別の目標があるのに、口先だけきれいなことをいっていても、影響力はなかなか高まらないというわけです。
損得勘定のなさ、いいですね!