2010/02/17

ものづくりの方向性は、やはりモジュール化か すると・・・

 昨日藤本隆宏教授の寄稿をきっかけに書かせていただきました。製品がますます複雑になれば、働き方はどうなるか、人と人の関わり方はどうなるか?今朝の日本経済新聞「経済教室」も藤本先生の論文(良い現場は日本に残せ)が掲載されていました。

 日本のものづくりの現場は、組織能力が高いので、日本に残した方がいい。もちろん、能力の高い組織についてです。それは同感。もっともですよね。先生のいわれる「ものづくり現場発の成長戦略」とは、1 能力の高い設計、生産拠点を日本に残す 2 設計・生産の調整負荷の高い、インテグラル型製品を角に産業構造と事業モデルを組む 3 より長期的には米中韓に負けない戦略構想力や分業型組織能力を磨き、モジュラー型製品に対応する。・・・・うん?モジュラー化?

 そうか、藤本教授もモジュラー化は避けられないとお考えか?私の認識ですと、複雑化の行き着く先の革命、単純化です。パラダイム転換といってもいいのかな。安易にモジュラー化に流れないというのが教授の主張。それでも、やはりいつかは来るということでしょう。たとえば、パソコンでインテルのチップとボード、マイクロソフトのOSが核となったように、自動車もなるとしたら。

 きっと働き方は変わるでしょうね。すりあわせ(インテグラル)から、もっとブランドマネジメントとか、ファイナンスにシフトするとなると、必要となる専門能力や組織内の主導権もシフトするでしょう?そして、コミュニケーションの取り方もわかるに違いありません。「分業の協力」はどう変わるのか。米中韓から学ぶことが増えるのか、日本式のユニークさをどう活かせるのか。

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