2008/07/24

日経ヒューマンキャピタルでお会いしたみなさんとの会話

 日経ヒューマンキャピタル2008も、今日で二日目。昨日は約9,000のご来場者数だったことを考えると、今日はそれを上まわったと感じました。暑い中多くの方のご来場をいただき、ありがたいと思っています。私は人材開発関係に20年関わっています。そのような私には、このイベントはちょっと場違いと感じるほどまぶしすぎます。若い人たちが大勢がんばっています。以前はどちらかというと若くない人の業界だったと記憶していますが、変わりましたね。また、行動科学系の人が多かったのが、今はビジネスコンサルタントから参入している人が多いと思います。基本的な学習のフレームが大きく変わってきた、と感じます。

 さて、本日お話しさせていただいたみなさま。ありがとうございます。業種、職種は様々でしたが、権限を使わずに人を動かす、というコンセプトには、どなたからもご賛同いただけます。みなさん悩んでいらっしゃるのですね。印象としては、ビジネスが複雑になるほど、この悩みが大きいということ。製品が複雑で部品点数も多いようなビジネス、グローバル組織など、複雑なビジネスに関わる方々の方が、より難しい状況にあることがわかります。そういうときほど、早く協力関係を築くことが求められるはず。現場ではたいへんご苦労されているのではないでしょうか。あらためて、そのような仕事の現場で「影響力の法則」がお役に立てると思った次第。
 一方、他人のことなんか知らないよ、という人々が職場に増えているのが悩ましい、というお話しもうかがいました。このこともときどきうかがいます。うーん、確かに悩ましいですね。私はこう考えます。まずは、自分の仕事が他者がいないと成り立たないということを、あらためてよく認識しなければならないでしょう。ほとんどすべての情報は、本、ネット、会話などによって他者を通じて入ってきます。すべてを体験することは、現実的ではないですよね。自分が判断し決断するための情報のほとんどが、他者を通じて得られるという事実に目を向けること。そのあたりまえのようなことを、みんなで心がけるしかないんじゃないかなあ。つまり、レシプロシティが働いている事実を受け入れるようにすること。これが、結果的に人が協力してくれる条件だと思います。

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