2008/07/05

今週の橋爪功

 NHKのテレビドラマ「監査法人」は、毎週観ております。監査法人の方によると「あんなことは起こらない」そうですが、まあどちらかというと人間模様を楽しむドラマかな。
 法人理事長(橋爪功)は、東京地検に任意同行を求められ事情聴取されます。ここで検察官の質問に答えて、「監査は人間関係で成り立っている。この人間関係が日本経済を支えてきた」といった主旨の発言をします。この大ベテランも若いときには正義を振りかざして仕事をしていた。しかし、いつからか仕事に対する見方を変えていくのです。「人間関係で動く」という感覚は、もちろん多くのみなさんが納得できるところでしょう。とくに大きな仕事になればなるほど、人間関係を欠いて動かせることなどなくなっていきます。言い換えると、カレンシーの交換が頻繁に行われなければ、大きな案件は動かないのです。ところが、この理事長自身が陥ったように、何かを受け取ると「不本意にも返さなければならないもの」も増えてしまう。変革が滞る原因のひとつでしょう。
 ドラマでは、役所や外資をバックに変革を図る新しいリーダーが出てきます。でも彼も正論だけでは組織を動かせないはず。さて来週はどうなるか・・・

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