プロジェクトリーダーの方々のお話を聞いていたところです。本当にご苦労されていますね。協力会社のメンバーからやる気を引き出すのは、とくに難しいようです。メンバーの専門能力への依存度合いが高まっていますから、あつかいは難しい。言い方を間違えて、気分を損ねられたら大変なのでしょう。腫れ物に触るような様子もみてとれます。
いくつかのケースで問題だと感じたのは、メンバーへの情報開示が少ないことです。リーダー、サブリーダーはプロパー社員ですから、会議も頻繁、情報共有は問題なし。ところがそこからメンバーへは担当者ごとに仕事を割り振るのみ、ということが多く見られます。「これこれお願いします+平身低頭」が少なくないのですね。
しかし、メンバーのやる気を引き出すために、ここは工夫が必要と思います。もっと積極的にカレンシーを用意する、と。例えば、プロジェクトの全体像を見せる。プロジェクトの意義を伝える。リーダーレベルの情報を積極的に開示し共有する。これらは、すべてメンバーのやる気を引き出すカレンシーになり得ます。権限委譲と情報開示でメンバーのやる気を引き出すことを、エンパワメントと呼びますね。権限と情報をメンバーのやる気と交換しているわけです。
2008/08/14
2008/08/12
シンガポール観光
シンガポール政府観光局に旧友柴田亮平君を訪ねました。学生がシンガポールにインターンシップに行くので、事前にアドバイスをもらえると思ったからです。彼は学生時代の友人。でも仕事について話したことはありません。シンガポールについての話しもおもしろかったのですが、私にとってはそれ以上に柴田君がシンガポールを熱く語るのが印象的でした。仕事と一体化しているような感じ。魂入っているというのかな。これは有効なカレンシーですね。
まだ見ぬマー・ライオン。私、シンガポールに行ってみたくなったのは言うまでもありません。
まだ見ぬマー・ライオン。私、シンガポールに行ってみたくなったのは言うまでもありません。
2008/08/11
小塩先生とFor Others
フェリス女学院理事長の小塩節先生から、フェリス女学院の歴史についてうかがう機会がありました。フェリス女学院は2010年に創立140周年を迎える、日本でもっとも歴史の長い女学校といわれています。そのモットーは "For Others" 他者のために、他者とともに、です。これは新約聖書、フィリピへの手紙から引用されているものです。今回うかがったのは、大正時代第3代校長のカイパー女史が、卒業式で述べた言葉「強い人格を他者への奉仕によって(in service to others)育む」でした。どうやらモットーとなったいわれはここにあるようです。
この他者に奉仕することによって、人格が強められる、という考え方に、影響力の法則とのつながりを感じます。つまり、相手の立場に立とうと思えば、なかなか厳しいことです。他者との関わりは思うようにならないことばかりです。忍耐しなければならないことも多い。人生観が変わるのも、他者との関わりがきっかけであることが少なくありません。他者との関わりを通じて、自分が成長するという考え方は、私が影響力の法則に感じている魅力そのものです。若い学生にもそのようなメッセージを伝え続けたいと、あらためて思います。
小塩先生とははじめてお目にかかりました。60年代から85年まで、NHKテレビのドイツ語講座を担当していらっしゃいましたので、お世話になった方、少なくないでしょう。お話しのおもしろさ、部下たちの心に寄り添う姿勢には、大いに感銘を受けた次第です。
この他者に奉仕することによって、人格が強められる、という考え方に、影響力の法則とのつながりを感じます。つまり、相手の立場に立とうと思えば、なかなか厳しいことです。他者との関わりは思うようにならないことばかりです。忍耐しなければならないことも多い。人生観が変わるのも、他者との関わりがきっかけであることが少なくありません。他者との関わりを通じて、自分が成長するという考え方は、私が影響力の法則に感じている魅力そのものです。若い学生にもそのようなメッセージを伝え続けたいと、あらためて思います。
小塩先生とははじめてお目にかかりました。60年代から85年まで、NHKテレビのドイツ語講座を担当していらっしゃいましたので、お世話になった方、少なくないでしょう。お話しのおもしろさ、部下たちの心に寄り添う姿勢には、大いに感銘を受けた次第です。
2008/08/05
カニと交換


実は休暇中で、親族を訪ねて北海道に来ております。ありがたいことに、北の海の幸、畑の幸で歓迎してもらい、楽しんでおります。
最大のヤマは、やはり根室の花咲ガニです。北方領土周辺で危険を冒しながらとってくるのでしょう。記憶を辿れば、日韓ワールドカップの開催中に、花咲ガニをめぐって、南北朝鮮が海上で撃ち合いをやったと思うのですが。このカニは、領土問題に発展しても不思議がないほど、美味であります。カニというより、やどかりの仲間らしいですね。独特の濃い味わいがあります。
このカニは、地元の方でも容易に手に入るものではないようです。やはり地元の関係者とのつながりが重要。何年もおつきあいのある、カニ業者から送ってもらうそうです。毎年買うので、季節になると電話がかかってくるとか。やはりこういう積み重ねなんでしょうね。一見さんには入手困難だろうな。でも、毎年買うだけではないそうですよ。こちらからは、ジャガイモとかオホーツクの豊かな土地の農産物を送っている。こういう気配りが、売り手と買い手の関係を強めていくのでしょう。ここでは、品物とお金のやり取りだけでなく、モノも交換されているし、最終的には小さな信頼の積み重ねがある。こうして社会が成り立っているんだ、と気づかされました。
花咲ガニですか。それは、声も出さずに黙々と食しました。教えてもらった手順で解体し、食べられるところはすべてすくされて、食べ尽くしました。その姿を見てみんな喜んでくれる。こうしてきれいに食べることは、ご馳走してくれた先方に対するカレンシーになるんですね。写真は、食前食後のカニの姿です。ご馳走様でした。
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