2008/08/14

情報開示

 プロジェクトリーダーの方々のお話を聞いていたところです。本当にご苦労されていますね。協力会社のメンバーからやる気を引き出すのは、とくに難しいようです。メンバーの専門能力への依存度合いが高まっていますから、あつかいは難しい。言い方を間違えて、気分を損ねられたら大変なのでしょう。腫れ物に触るような様子もみてとれます。
 いくつかのケースで問題だと感じたのは、メンバーへの情報開示が少ないことです。リーダー、サブリーダーはプロパー社員ですから、会議も頻繁、情報共有は問題なし。ところがそこからメンバーへは担当者ごとに仕事を割り振るのみ、ということが多く見られます。「これこれお願いします+平身低頭」が少なくないのですね。
 しかし、メンバーのやる気を引き出すために、ここは工夫が必要と思います。もっと積極的にカレンシーを用意する、と。例えば、プロジェクトの全体像を見せる。プロジェクトの意義を伝える。リーダーレベルの情報を積極的に開示し共有する。これらは、すべてメンバーのやる気を引き出すカレンシーになり得ます。権限委譲と情報開示でメンバーのやる気を引き出すことを、エンパワメントと呼びますね。権限と情報をメンバーのやる気と交換しているわけです。

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