2011/05/08

京都、奈良

 2泊3日で京都、奈良を訪れ、先ほどかえったところ。年々神頼みの部分が増えてきて、寺やら教会やらのご厄介になっています。今回は、興福寺と春日大社、いつもの東寺を参詣しました。興福寺では白鳳、天平時代からその後の仏教文化への繋がりを、春日大社には自然への畏敬を感じました。東寺では、講堂立体曼荼羅の大日如来にしびれました。もちろん、この季節、東山、春日山の緑が美しく、訪ねてよかったなあとしみじみ思いました。

 帰り際に京都国立博物館、法然展を参観。法然をよく存じなかったものの、浄土教の開祖、さすがに素晴らしい。平安時代までは宗教は貴族のためのものであり、庶民のものではなかったですよね。それが、念仏を唱えるだけで誰でもすくわれる、漁師でも遊女でもすくわれる、となります。やはり宗教はすくわれない人に寄り添ってきたものだと思います。これは宗教だけでなく、ビジネスや政治でも同じではないでしょうか。すくわれない人に向き合っていくことが歴史を拓いてきたのだろう、と思いました。
 一方、親鸞を始め優れた弟子を得たのも、法然上人の功績と思います。弟子に恵まれる人は偉すぎず、小難しいことをいわない。キリストもそうですよね。自分が伝えたいことを本当に伝えたければ、一代ですむはずがない、次世代までつながらなければならないでしょう。すなわち弟子がいてこそ、その人の教えは本物なのでしょうね。

 今回は、GWというのにクルマで行っちゃいましたが、行きも帰りも渋滞なし。中央道から名神高速を経て大津でおりたところ、初めて高速料金1000円で行けました。不要不急の自家用車利用は避けろというお達しだったのに、途中親族を訪ねることもあり、こうなった次第。ともかく、1000円の高速道路は最初で最後となりそうです。

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