2011/04/21

somewhere

 ソフィア・コッポラ監督、"SOMEWHERE"を観てきました。ヴェネチア金獅子賞受賞作となれば期待も高まるというもの。でも、へえ、なるほどね、という感じ。
 コッポラ作品は初めてです。結構長回しするんですね。オープニングからフェラーリがぐるぐる回っていて・・・。そのあとも1カットが長い。こういうのは、欧州映画や日本映画ではおなじみですが、アメリカ作品ではあまり見ない気がします。イタリア系アメリカ人による、米伊折衷か。私は1カットが長いのはすきで、登場人物の心理の変化を見せますよね。ところが、この長いカットの後で、この登場人物の世界がたいしたことないなあ。娘と離れれば寂しくて当たり前。何を描きたかったんだろう。
 とはいえ、この作品の父と娘の関係を、コッポラ親子との関連で観てみれば面白い。映像もキャストも魅力的で、もう1回観たら印象変わるかな。

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