2010/07/07

権力の継承

 しばらく書かないでいたら、事務局の升谷朋子さんにもっと書けと励まされました。やはり見てくださっている方がいるからには、継続しないと。

 今朝の朝日新聞には、北朝鮮における権力の継承について、論説主幹の船橋洋一氏が書かれていましたね。継承期には、いろいろな問題が起こる。たとえば、大韓航空機撃墜事件もそう。あれは、先代末期の政治や外交では理解できない理不尽な事件でした。今回の天安撃沈事件も同様、というのが日米韓に共通の見方だというのです。権力者への忠誠をいろいろな形で表明している、という各国の分析はおもしろいですね。

 もっとも興味深く感じたのは、「マフィア」型の忠誠誇示という米軍筋の分析。マフィアは人殺しができることをボスに見せることで評価される。天安撃沈は、そのような背景ではないかというわけです。つまり、権力者(ジョンウン?)に危険を冒すところを見せて、忠誠を示していると。

 たしかに、ボスのためなら恐れを知らず、という姿勢は大きなカレンシーになるものです。また、こういう部下が出てきてしまうと、追い詰められた上司ほど信頼するはず。嫌な時代です。

 このような状況で、いかに緊張を和らげるか。関係各国の相当な努力が必要ですね。

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