2010/02/03

心柱を見つける

 大阪出張の移動中、京都東寺を訪ねました。ちょうど五重塔ご開帳にあたり、久しぶりに心柱にお目にかかりました。

 東寺五重塔の中心の柱、心柱は、大日如来に見立てられています。柱が仏像に相当する仏様になっているのです。その心柱の周りを宝生如来ら他の四如来と八菩薩が固めており、立体曼陀羅になっています。

 密教をよく理解しているかどうか、自信はありません。ただ、私の認識では、だれにでもあまねくは大日如来が遍在する、と考えるのが真言密教だと考えています。
 であるとすれば、私の心にも、あなたの心にも大日如来がある。心柱のように。しかし現実には悩みや苦しみから離れられない。それは如来が見えないから、愛と欲に執着し、人生困難だらけで、悩みがつきないということ。そこで、心柱が見えるように、右から左から様々な見方を示唆することが、教育やカウンセリングの仕事であることになります。

 五重塔心柱と対面しながら私が考えたのは、こんなことでした。

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