2008/12/05

プロフェッショナルの影響力

 ひさびさに高度なプロフェッショナルの方がたの研修を担当しました。いわゆる「士業」といえども、チームで仕事を進めるのがふつうです。とくにクライエントの規模も課題も大きくなると、何十人ものチームでプロジェクトにあたっています。部下も先生などといわれる専門家。多くの先生の協働が必要です。ところが、これは簡単ではない。高度なプロフェッショナルほどチームマネジメントが難しくなるのは、専門能力の高い部下がいつ辞めてもいいなどと思っていることも、その背景にあります。いい喩えではないかもしれないけれども、最近病院で医師不足が問題になってますよね。過酷な環境でやっていられないと感じたら、他でも雇用の機会が得られやすいだけに、辞めてしまうのは無理からぬことです。(このことで多くの患者と医師と関係者が傷ついていることは、また別の深刻な問題です、念のため)。したがって、彼らの専門能力を活かすための戦略が必要となります。
 ひとことで言えば、やりがいと成長の可能性を感じるように、どんなカレンシーを用意できるか、ということだと思います。若いプロフェッショナルが、何に喜びを見出すのか。リーダーは彼らの目線で真剣に考えなければならないでしょう。そして、若い人をなめたらいけない。私が会っている多くの若者が、荒削りだし、礼儀もなっていないものの、純粋で可能性を感じさせてくれます。次世代は彼らの時代なんですから!

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