2008/12/03

ビッグスリーの危機

 アメリカの自動車メーカー3社(GM、Ford、クライスラー)の危機は、いよいよ時間の問題になっています。なかでもGMは年内に資金が底をつきます。年内に40億ドル注入してくれ、と政府に泣きついてますね。GMにはお世話になり、Fordにも関わったものとしては寂しいことです。創業140年のリーマンブラザーズが見棄てられ破綻したことを考えると、GMは雇用も含めて影響が大きいので政府から手を入れられるにせよ、GMといえども潰れるんだ、とあらためて驚きます。
 GMとFord、どちらを尊敬するかといえば、私はFordです。20世紀初頭、従業員の給与を他に類を見ないほど高くして、クルマを割賦で買わせる。こうして労働者の未来を買う、そのうえ金融でもうけるというモデルは、20世紀のすごい発明だと思います。やはり労働者を裕福にして購買力をつくった功績は甚大ではないか。それからくらべたら、GMはマーケティング会社かな。でもこうして労働者の未来はサブプライムなどに散ってしまった・・・年金も・・・・。そうして、ここから21世紀が始まるような気がしてなりません。
 21世紀の智恵を結集することが、これから数年の課題でしょう。その時は新しい能力が問われると思います。それだけに、影響力が求められると思っています。

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