2008/06/18

個人的な願望

 前日の投稿「無資格と有資格」には、コメントをいただきありがとうございます。しばしば「無資格」者のかたが、「有資格」者のかたに一人前として認めてもらえないと感じる、とうかがいます。一方「有資格」者のかたからみると、「無資格」者のかたのモチベーションがあがらないとのお嘆きも、聞こえてきます。
 ここでのひとつの問題は、相手から見える世界(主観的な世界ですね)が理解できないことです。つまり資格のある方は、資格がなく補助的な仕事をしている人の思いを知りません。逆も同様です。こうして互いに理解できないと、相手の話を聞く気にもなりません。影響力が下がってしまいます。もちろん、すぐれたリーダーは、相手を理解し、相手の心をつかみます。ただ、いつもこうはうまくいかないようですね。
 いただいたコメントには、コメントをお返ししましたが、触発され、こちらにも記します。影響力の発揮を妨げる大きな原因に、個人的な願望に気づかず、振り回されることがあります。よく見られるのは、仕事でいい成果をあげよう、と言っている上司が、実は自分が社内で認められることを第一義に置いている、などです。よい仕事よりも、自分が認められることが上まわっている、というわけです。このような願望は誰にでもありますし、それを意識している限り問題だとは思えません。問題なのは、本人が気づいていないとき。これは、大いに相手を混乱させます。
 ひょっとしたら、このようなことがおこっていないかどうか、資格のある先生としては、まず考えてみる価値があるでしょう。自分は、本当に仕事の結果のためだけにやっているのかどうか。

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