2008/06/11

問責

 首相に対する問責決議なるものがなされ、参院で可決されました。戦後初めてとのこと。法的拘束力はないので、首相が衆議院を解散する必要はないとはいえ、首相の政権運営は難しくなるとの見方も少なくありません。
 そもそも問責とは「責任を問う」ということ。これをカレンシーの交換で見ると、野党は首相に大きなマイナスのカレンシーを手渡したことになります。これを国民が「高齢者医療保険制度やら道路財源の問題やらに対する妥当なお返し」と受け止めれば、この「問責」は支持されるでしょう。首相側がなんらかの反応を示さないと、早く借りを返せ、ということになるのではないかな。対して「野党はやり過ぎ」あるいは「首相の問責は的はずれ」と考えれば、国民は野党に次の行動を求めてくるでしょう。より画期的な医療制度改革案、税制改革案など。それに応えるのが遅れると、今度は野党がマイナスのカレンシーを突きつけられる。どちらにしても、厳しい勝負のようです。
 韓国では、アメリカ産牛肉の輸入再開をきっかけに、数十万人の国民がデモ行進しています。日本人はおとなしいですね。この「問責」にどう反応するでしょうか?

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