2009/12/29

勝間和代本1

 勝間和代さんの書籍を初めて読みました。今月発売の『やればできる―まわりの人と夢をかなえあう4つの力』(ダイヤモンド社)。分量、易しさが、札幌からの帰りの便、機内で読むのにちょうど良かった。

 内容はいいお話しです。勝間和代の著作にはレシプロシティの原則に従え、と示唆されています。本書では一人で抱えていては夢は叶わない、まわりを巻き込もう、という主旨のメッセージが、4ステップで説明されており、わかりやすいですね。読者に実行を後押しする著者の意気込みもかんじます。

 私が注目したのは、この著作のなかでお世話になった人の名前がどんどん出てくること。そうやって、読者を別の情報に誘うのは読者にも有益ですし、恩返しにもなる。知識の循環を促進する著者の意図にかなっていて、さすがですね。この本自体がレシプロシティに沿っているというわけです。

2009/12/18

企業研究

 再び就職氷河期に突入しています。学生はあたふたし、企業研究と自己分析に時間を費やしています。あせるほど、何をしていいかわからない。とりあえずウェブサイトをさまよっている。そんな感じの学生もいるでしょう。
 私は就職活動のため学業がおろそかになっている現状を、憂いています。学校の勉強など役に立たない、といえばその通りかもしれません。しかし何かに打ち込む機会を失っているのは、若者にとって望ましくない。社会全体で現状の打破を考えていきたいところです。

 その企業研究ですが、あまり熱心に時間を費やすのはいかがなものでしょう。卒業生に会うとかそれ自体は結構ですが、自分が採用担当者なら必ずしも好ましく感じないと思います。なぜなら、1相手を研究するのは相手を選べる状況においてであるが、現状は選べる状況にない 2情報を丹念に集めるのは、やり過ぎるとリスク回避になってしまう。

 このご時世、リスクを避ける態度は好まれないんじゃないか。それより自分を使ってください、なんでもします、という姿勢こそ相手が求めるところだろうと感じます。そういう若者は採用されたことに感謝し、パフォーマンスを発揮する、と企業サイドは受け止めるに違いありません。ここにもレシプロシティが働いています。

 いずれにせよ、学生の未来をみんなで応援しましょう!