2009/01/15

ジョブズ氏の病気療養

 AppleのCEOスティーブ・ジョブズ氏が、病気治療のため6月まで休養するとのこと。昨年からの健康懸念が裏付けされた形で、株価も10%下がりました。ほんとうにジョブズがすべてを仕切ることなどあり得ないでしょう。ですから彼が休養しても、退任しても、実質的なパフォーマンスに直接的に影響はなさそうですが。そうはいっても、今まで黙っていた人たちが、一斉に不満を述べたりする可能性はあるかな。カリスマのもとでは、がまんにがまんを重ねていた人が少なくないでしょうからね。このカレンシーの交換を見誤ると、後継者は苦労するはずです。
 個人的にはAppleのファンなので、会社としてはイノべーションで発展してほしいところ。

 ただいま翻訳中の「続 影響力の法則」では、アップルの社員のケースがでてきますよ。

2009/01/13

離党する元大臣

 渡辺前行政改革担当大臣が自民党を離党しました。麻生総理の改革逆行?を厳しく批判していましたね。彼は前職の時かなり難しい各党の改革や公務員制度改革、天下り禁止などに取り組んでいたと記憶しています。それがすべて反故にされた、というところがあったのでしょうか。
 ちょっと違和感を感じるのは、まだ4ヶ月ぐらいなのに、もう麻生さんではダメだと断言していること。それで党内での改革を進めるのではなく、離党してしまうところです。氏の記者会見の様子はニュースで見ました。決意に満ちて、というよりもやむにやまれぬという印象を受けたのは、私だけではないでしょう。
 ここは、レシプロシティで考えてみましょう。まず、彼の努力が無になったのだとすれば、これは大きなマイナスカレンシーです。そのお返しをするのは、理性を超えて自然なことと言えましょう。でも、もっと何かあったんじゃないのかな。これまでの積年の恨みみたいなものが。渡辺氏はお父上も立派な方だったような、すごい栃木弁の記憶のほうが大きいけれど、総裁にはなれなかった。父上が亡くなって、どれほどこの仕事を引き受けたかったか分かりませんが、おそらく担ぎ上げられてしまった。それで時間を掛けて覚悟を決めてきて、いよいよ大仕事をした。霞ヶ関から(たぶん)圧力を受けながらも、大なたを振るったわけです。ひょっとしたら、かなりのリスクもあったでしょう。ところが、現総理ときたら、彼の努力をいっぺんに帳消しにしてしまった。
 以上はすべて推論です。でも、こういう力が働いていたとしたら、あのような辞め方も理解できます。理屈を超えた意思決定には、レシプロシティが無視できないと読んでおります。

成人の日

 私の住んでいる浦安市では、ディズニーランドで成人式をおこないます。ニュースでその様子を見ました。なんでミッキーマウスと踊ったりすることが大人の仲間入りと関係あるんでしょうね。
 さて、「爆問学問」という番組も、成人の日スペシャルでした。立花隆、糸井重里ら60代と20代の元モーニング娘。がゲストでした。大人になったと感じたのはいつ?という質問にたいして、立花氏は「子供がうまれたときじゃないか」と。たいして糸井氏が「会社で人を雇ったとき」といっていましたね。人を雇うというのは大きな責任が伴うもの。との重みを感じたとき、大人になった、と思ったとのことです。ああ、そうだよな、と同意。
 プロジェクトで仕事をしていても、人の生活を左右しているわけではない。それゆえに、自分のやりたいことだけやっていればいい、仕事していればいいんでしょ、というところがあります。ここが雇用している場合と違う。このゆるさが、なんとなくリーダーに対する信頼を高めない。リーダーであれば、強い責任感を抱いていることが影響力を高めます。とくにプロジェクトの場合は意識しておかなければならないでしょう。
 もっとも、雇用していてもその責任を感じない人がいるのは残念です。

2009/01/06

若い世代に

 毎年年初に目標と、この数年の生き方の指針を書き出すようにしています。これに従って、日々の計画をたてていくわけです。
 今年は、のこり半分となった40代の指針を書き直し、その中に、「若者を尊重する」を加えました。若い世代は次の時代を担っていきます。彼らが感じていることを、正しい方向に表現できれば、新しい時代が切りひらかれていくでしょう。また、私自身が若い世代から学ばせていただける。これは、私の年代になったから、また教員をやるようになったから感じることだと思います。ありがたい巡り合わせというほかありません。
 では、具体的にどうするか。まずは、彼らの話を聴こうと思います。心からね。