年上の、あるいは自分よりも専門能力の高い部下、メンバーにどう対応するか。今日出会ったプロジェクトリーダーの方は、メンバーが情報を抱えてしまっており、組織運営に苦労していました。はっきりと「会社のためには文書にしない」といっているのだそうです。
一方、今年入社した若者が、思ったように力を発揮できずに苦労しているリーダーにも会いました。この若者、大学院をでて入社した期待のホープだったのだそうです。「元気がいい」というふれこみでした。でも今は、すっかり元気をなくしているとか。
ちょうど、ヴィクトール・フランクルを読み返していたところ。フランクルは、ナチスによる強制収容所における人間の心理を、囚人として観察した、心理学者で精神科医です。彼は、意味への意志を見いだすことが、虚無感から脱却できるかどうかを左右すると述べています。私たち、毎日の仕事を通じて意味を見失っていくところがあります。でもふとした出会いから、生きること、働くことの意味を再発見できます。たとえば、お客さんの感謝の声を聞いたり、子供の成長を感じたり。「ああ、このために生きているんだ」と思うと、生きる喜びが湧いてきます。
彼らに生きる喜びを感じさせることができれば、そのときリーダーシップを発揮したといえるでしょう。意味を感じさせることこそ、大きなカレンシーです。あす、ふたりが何かきっかけを掴んでくれるとよいのですが。
2008/09/29
2008/09/26
自分中心
どこか自分中心に世の中がまわっているように思っている人、いますよね。自己チューというのか、わがままというのか。とても丁寧でスマートなマナーのひとでも、なぜか相手は「この人自己中心的」と察知してしまいます。
これで、影響力が発揮できなくなるのです。マイナスのカレンシーを配って歩いているのですから。「周りの人たちが協力してくれない」と思ったら、自分を疑ってみた方がいい。
告白すれば、自分の半生にはそんなできごとが少なからずあったと反省。ひとつひとつ相手を裏切らない努力が必要ですね。毎日、少しでも人の役に立てるよう心がけていきましょう。
これで、影響力が発揮できなくなるのです。マイナスのカレンシーを配って歩いているのですから。「周りの人たちが協力してくれない」と思ったら、自分を疑ってみた方がいい。
告白すれば、自分の半生にはそんなできごとが少なからずあったと反省。ひとつひとつ相手を裏切らない努力が必要ですね。毎日、少しでも人の役に立てるよう心がけていきましょう。
2008/09/24
「働くことは恩返しである」
これは、インターンシップを経験してきた学生のことば。「これまでどれほど周りの人たちのお世話になったか。それを考えると恩返ししなければならないと思いました。まずできることは、後輩たちに指導することです」ときっぱり述べたのです。授業中に、ちょっと身震いするほど感動しました。仕事を通じて社会貢献します、という学生はとても多いのです。みんなよいことをしたいと思っている。でも、この学生の一言がもっとも説得力がありました。これが社会貢献の本質ではないでしょうか。彼女が言葉通りに生きていけば、多くの味方をつけ、信ずるところを進めるでしょう。
これこそ、カレンシーの交換が長いキャリアにわたって実践されることだと思います。
これこそ、カレンシーの交換が長いキャリアにわたって実践されることだと思います。
2008/09/22
純日本的会社組織
純日本的な会社組織なるものがあるのかどうか。でも、アメリカ系の会社と日本の大企業を比較すると、誰でも何かが違うと感じられるでしょう。一般的には、日本の方が集団主義的で、アメリカの方が個人主義的。協力して成果をあげるという点では、日本の組織の方がすぐれていると考えられています。ところが興味深いことに、日米の集団主義度合いの比較調査によると、日米の研究者いずれの調査も、日本よりもアメリカ人の方が、集団主義度合いが強いということになっています。このあたりは、山岸俊男氏の著作などに詳しいです。
いずれにせよ、日本は身内の中での結束は強いように思います。ここによそから人が入ってくると、とたんに混乱するのでは。たとえば、プロジェクトに他者からの人材が入ったとたんにドタバタになったりしますよね。また、仲間同士仲が良くなければならないと思っている傾向も強いと感じます。ですから、まずは飲みに行って、仲良くなって、ということでしょう。チームビルディングの研修をやると、必ず「じゃあ、みんなで飲みに行きます」という人が必ず出てきます。飲みに行って、何か仕事の話しをしているのかと思ったら、個人的な情報交換が多いですよね。そうして、チームづくりに時間がかかりすぎる。「日本人は、まず飲みに行かないと仕事しないなあ」ということを、中国人やアメリカ人と一緒に仕事をしている人から聞きました。私の経験にも一致してます。
さて、私がカレンシーの交換で考えることに価値を感じるのは、仲良くなくてもいいということです。仕事で協力できればいい。だから、好きとか嫌いも関係ないはずなのに、好き嫌いを職場に持ち込むことが少なくないですね。これは、「同僚とは仲良くなければならない。仲良くなければ仕事にならない」という思いこみによるのだと考えています。仲良くなくてもいい、と考えたら、もっと多くの人と協力関係をつくれるだろうに。ここはひとつのポイントですね。
いずれにせよ、日本は身内の中での結束は強いように思います。ここによそから人が入ってくると、とたんに混乱するのでは。たとえば、プロジェクトに他者からの人材が入ったとたんにドタバタになったりしますよね。また、仲間同士仲が良くなければならないと思っている傾向も強いと感じます。ですから、まずは飲みに行って、仲良くなって、ということでしょう。チームビルディングの研修をやると、必ず「じゃあ、みんなで飲みに行きます」という人が必ず出てきます。飲みに行って、何か仕事の話しをしているのかと思ったら、個人的な情報交換が多いですよね。そうして、チームづくりに時間がかかりすぎる。「日本人は、まず飲みに行かないと仕事しないなあ」ということを、中国人やアメリカ人と一緒に仕事をしている人から聞きました。私の経験にも一致してます。
さて、私がカレンシーの交換で考えることに価値を感じるのは、仲良くなくてもいいということです。仕事で協力できればいい。だから、好きとか嫌いも関係ないはずなのに、好き嫌いを職場に持ち込むことが少なくないですね。これは、「同僚とは仲良くなければならない。仲良くなければ仕事にならない」という思いこみによるのだと考えています。仲良くなくてもいい、と考えたら、もっと多くの人と協力関係をつくれるだろうに。ここはひとつのポイントですね。
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