2009/04/05

今年であった新入社員

 5日前に学校を卒業した若者が、すでに社会人として始動し始めています。
 ある新入社員研修を担当しました。50名あまり。男女半々。10000倍ぐらいの競争を勝ち抜いてきた人たち、とうかがっています。みんな優秀な人たちだと思いました。課題、問いかけに対するレスポンスが早い!これはちょっと前の新入社員とは違う、トレーニングされている、と感じさせます。
 一方で、違和感を感じたのも事実。万遍なく何でもできが良い、というのはかわいくない。頭がよくて、かわいくて、人当たりも良い、そのうえコミュニケーション能力もあるなどという若者は、以前は少なかったのではないか。このできのよさは何なんだ!トレーニングされている、というより、むしろブリーディングされている(この場合、仕込まれている、改良されているというイミ)印象なのです。つまり、家庭教師がつき、ピアノを習い、進学塾に通い、子供の頃からバレエかサッカースクールで過ごす。そして、インターナショナルスクールで英語づけ。その成果が出ました、というような。ブリーダーに育てられたきれいなお犬様のような・・・。
 うーむ、これは、貧富の差がいよいよ拡大している証かもしれません。一方で粗野な青少年の問題について毎日のように聞かされています。
 できのよい若者が世相の反映と考えると、複雑な気持ちであります。

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