2008/11/11

小室哲哉のキャリア

 最近セミナーが続き、うっかり守秘義務に反するリアルなことを書いてしまいそうになるので、少し中心から離れた話しになりがちです。
 先週詐欺の容疑で逮捕された小室哲哉について、考えること。彼のように億万長者になって、「おまえの才能で稼げる」などといわれた人が、どのような意思決定をしてきたのか。大いに興味のあるところです。報道によると、音楽に飽きたらず音楽ビジネスに舵を切っていたようですね。ひとつの見方は、自分に合わない、あるいは不相応な領域に手を出したということ。音楽家でいればよかったのに、という人も少なくないでしょう。
 でも年間20億も稼げる人を、周りがほっとくはずはない。そうして上手いことのせられてその気になって、色々やってしまったのではないでしょうか。このような周囲の力に逆らうことは難しい。金持ち(成金?)、才能のある人ならなおさら。実はみんなの世話になってきていることを知っているから、お返ししなければとどこかで思っているに違いありません。たぶん、本人悪い人ではないと思います。被害者も「更正を望む」といっていますね。でも、人生の構造が変わったときに、意思決定も思ったようにならなくなる。みんなの圧力に負けてしまうわけです。
 ここで謙虚でいられる人は強いですね。自分はそうありたいとは思いますが、やはり難しいでしょう。だから、全財産を寄付する人が出てくるのだと思います。自分が恐いですからね。

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