2008/06/05

東大でエグゼクティブプログラム

 東京大学が、エグゼクティブ・マネジメント・プログラムを開講するとの報道がありました。東大といえば、やはり日本のトップ大学。その東大がリーダーシップ育成に乗り出したのは、他のビジネススクールのみならず、管理者教育会社にとっては大きな脅威でしょう。
 企業の教育責任者だった経験から言えば、40代のリーダー教育の重要な要素に、社外のネットワークづくりがあります。欧米のビジネススクールに派遣する場合も、ネットワークづくりは主要な目的のひとつでした。ですからトップ校にしか送りません。ネットワークづくりという観点からは、トップ校以外意味が薄れるからです。東大を舞台にしたネットワークづくりに、企業や官公庁が興味を示さないわけがないでしょう。
 さて、この強みをカレンシーの交換で考えると・・・・東大は歴史も長く、社会に多大なカレンシーを提供してきたと言えます。ひらたく言えば、東大が育てたエリートのような方たちが、社会のいたるところで活躍している。彼らは、東大出身であるために多大な恩恵を享受きた。その方たちが、母校にお返しをするわけです。そのネットワークに入りたい外部者も少なくないはず。ですから600万円の講座など、あっというまに席が埋まってしまうのではないかな。

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