2008/09/24

「働くことは恩返しである」

 これは、インターンシップを経験してきた学生のことば。「これまでどれほど周りの人たちのお世話になったか。それを考えると恩返ししなければならないと思いました。まずできることは、後輩たちに指導することです」ときっぱり述べたのです。授業中に、ちょっと身震いするほど感動しました。仕事を通じて社会貢献します、という学生はとても多いのです。みんなよいことをしたいと思っている。でも、この学生の一言がもっとも説得力がありました。これが社会貢献の本質ではないでしょうか。彼女が言葉通りに生きていけば、多くの味方をつけ、信ずるところを進めるでしょう。
 これこそ、カレンシーの交換が長いキャリアにわたって実践されることだと思います。

2008/09/22

純日本的会社組織

 純日本的な会社組織なるものがあるのかどうか。でも、アメリカ系の会社と日本の大企業を比較すると、誰でも何かが違うと感じられるでしょう。一般的には、日本の方が集団主義的で、アメリカの方が個人主義的。協力して成果をあげるという点では、日本の組織の方がすぐれていると考えられています。ところが興味深いことに、日米の集団主義度合いの比較調査によると、日米の研究者いずれの調査も、日本よりもアメリカ人の方が、集団主義度合いが強いということになっています。このあたりは、山岸俊男氏の著作などに詳しいです。
 いずれにせよ、日本は身内の中での結束は強いように思います。ここによそから人が入ってくると、とたんに混乱するのでは。たとえば、プロジェクトに他者からの人材が入ったとたんにドタバタになったりしますよね。また、仲間同士仲が良くなければならないと思っている傾向も強いと感じます。ですから、まずは飲みに行って、仲良くなって、ということでしょう。チームビルディングの研修をやると、必ず「じゃあ、みんなで飲みに行きます」という人が必ず出てきます。飲みに行って、何か仕事の話しをしているのかと思ったら、個人的な情報交換が多いですよね。そうして、チームづくりに時間がかかりすぎる。「日本人は、まず飲みに行かないと仕事しないなあ」ということを、中国人やアメリカ人と一緒に仕事をしている人から聞きました。私の経験にも一致してます。
 さて、私がカレンシーの交換で考えることに価値を感じるのは、仲良くなくてもいいということです。仕事で協力できればいい。だから、好きとか嫌いも関係ないはずなのに、好き嫌いを職場に持ち込むことが少なくないですね。これは、「同僚とは仲良くなければならない。仲良くなければ仕事にならない」という思いこみによるのだと考えています。仲良くなくてもいい、と考えたら、もっと多くの人と協力関係をつくれるだろうに。ここはひとつのポイントですね。

2008/09/20

カルトな(元)販売員

 ファシリテーターという仕事柄、長時間履いていられる靴を選んできたものの、私は今までそれほど靴には関心がありませんでした。ですから、雑誌にある4万とか5万とか10何万とかする高価な靴を選ぶなんて・・・と思ってきたものです。
 でも、今回縁あってメフィストに出会い、ちょっとした衝撃を受けています。これはまったく別物なのです。ご存じの方はご存じでしょう。メフィスト。フランスの健康シューズです。工程の3分の2ぐらいが手仕事なので、高級品。味わいがあります。今まで履いてきた靴の2倍ぐらいの値段。
 昨日は、都内某所で何足かのメフィストを試着する機会に恵まれました。ここで以前メフィストを販売していたという方とお話しをしました。すでに百貨店を定年退職しているのに、あれはボランティアで見えているのでしょうか。他のお客に靴の選び方、履き方、手入れの仕方などを楽しそうに話してまわっているのです。うかがってみると、靴のデザインにはひとつひとつ機能的な意味があります。まずはここが選ぶポイント。それから履き方はかかとから合わせて、と。こういうお話しを、実に楽しそうになさるのです。「こっちより、こっちだ」などといわれると、そうに違いない、と思ってしまいます。お勧めはどれか、とうかがったところ、1-2足選んでくれました。結局それらを買ったのです。
 いやあ、影響力のある方で。やはり楽しそうに話すと真実味を感じます。好きなこと大きな力になりますね。大いに靴に興味が湧いてきました。ちなみに、他のお客さん同士が靴自慢などしているので驚きました。ぜひ多くのかたに試していただきたいものです。

2008/09/19

独裁社長

 またしても食品問題が起こっています。今度はコメ。今日の報道によると、コンビニのおにぎりにもなっていたとか。どこまで流通しているのでしょうか。先日、分子生物学者で「生物と無生物のあいだ」の著者、福岡伸一氏が、どこかのコラムで書いていました。混ぜものは恐い。どこまで拡がってしまうかわからない、といったことでした。(彼はBSE汚染の研究をされていたと思います。とても美しい文章を書く科学者でいつも感心します)その時の福岡氏の論旨は、だから二酸化炭素の排出権取引には疑問がある。混ぜてしまえばわからない、と・・・
 さて、こうして食品問題が起きるたびに社長が出てきて頭を下げますが、彼らの顔が似ているのに驚きます。それは、ウソをつき通してそういう顔になったのか、いよいよ告白するのでそういう顔になったのか。確かに言えるのは、部下に強要してきた独裁者としてのマネジメントでしょう。興味深いのは、やはりそんな上役には何も言えないものなのか・・・・言えないだろうな。でも、何も言わなかったことを悔やんでいるだろうな。みんな解雇されてしまいましたよね。「影響力の法則」で上司に物言う方法にヒントが得られたら・・・これも私が何とかしていきたい課題のひとつです。